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STORY

関屋蒲鉾の天ぷら。現代のライフスタイルに合わせた140年続く九州の味

天ぷら”と聞いて、何を思い浮かべますか?
九州では、魚のすり身を成形して揚げた「さつま揚げ」のことを天ぷらと呼ぶ地域が多くあります。
そのまま食べたりおでんの具としてはもちろん、汁物や炒め物など、あらゆる料理に加える万能な食品でもあるんです。

オーソドックスな丸天や角天、野菜や軟骨入りなど。
さつま揚げ=甘いというイメージを持っている方もいると思いますが、ひとくちに天ぷらと言っても種類も味わいも様々。
愛され続ける九州のソウルフード、天ぷらの今を知るために練り物メーカーを訪れました。

今回訪れたのは、福岡県柳川市にある関屋蒲鉾株式会社。
140年続く老舗の蒲鉾屋さんです。
5代目の緒方尚美さんにお話を伺いました。

生活様式が変わるにつれて私たちも変わらないと


緒方さん:
一般的にさつま揚げと呼ばれるものを私たちは昔から天ぷらと呼んでいます。でも、関東だと食材に衣をまぶした揚げ物のことを言いますよね。なので、名前に“さつま”とつけている商品もあります。
多くの方に手に取ってもらえるようにと考えると、内容もずっと同じでは難しい。10年後の食卓にものぼる蒲鉾を考え試行錯誤しています。これまで培ってきた技術や製法は大切に、若い方もワクワクするようなおいしい天ぷら・蒲鉾作りに取り組んでいます。
生活様式が変わるにつれて私たちも変わらないと。

さつま揚げとナッツやハーブを組み合わせた天ぷら
「DELIさつま」(写真:関屋蒲鉾より提供)


新しい商品にはどのようなものがありますか?

緒方さん:
現在、直営店で販売している商品は20種類ほど、スーパー向けの商品は30種類くらいあります。
その中で新しい商品は10月から始めたばかりの「旬の手作りさつま揚げ」シリーズです。
さつま揚げと旬の食材を組み合わせた商品を毎月出していきます。

「旬の手づくりさつま揚げセット」(関屋蒲鉾より提供)

関屋蒲鉾の天ぷら。現代のライフスタイルに合わせた140年続く九州の味

スーパー向け商品でダントツ人気のロングセラー商品「ちゃんぽんの具」


様々な商品を提案している関屋蒲鉾さん。中でも人気の商品はというと

緒方さん:
もう50年近く販売してるんですけど、「ちゃんぽんの具」という名前で販売しているスーパー向けの商品です。

「ちゃんぽんの具」

最初は形の悪いものなど、商品にできないものを刻んで売ってたんです。
それがここ10年くらいで人気ナンバーワンになり、今ではこの商品用に天ぷらを作っています。
ちゃんぽんの具という名前で売っていますが、お客さんに聞くと煮物や炒め物などちゃんぽん以外に使っている人がほとんど。冷凍保存して常にストックしてくださってる方もいます。
スーパーにたくさんの商品を出して、これが一番売れるということは、お客さんのニーズがそこにあるんだなと。逆にこれを関東方面に持っていくと、驚かれることが多く。
地域ごとの食文化や九州の味というのを再確認しています。

ハレの日や季節にに合わせた蒲鉾

緒方さん:
蒲鉾は縁起物としてハレの日に食べることが多かった商品です。
お正月はもちろん、ハロウィンやクリスマスなどのイベント時に、よりワクワクしてもらえるような商品を届けたいと思い、その時期に合ったテーマの蒲鉾を作っています。

季節の蒲鉾「冬の手箱」 (関屋蒲鉾より提供)

わたし自身、商品開発・製造を行っています。
絞りや型抜きを使って、お菓子を作るような感覚です。パーツを繋ぐのもすり身でできちゃうんですよ。季節にちなんだ蒲鉾もそう。商品をお弁当に加えた写真をSNSにアップしてくださる方もいて、とても嬉しいです。
皆さんに喜んでいただけるようなユニークな商品をこれからも提供していきます。

ハレかま「お正月」(関屋蒲鉾より提供)

皆さんにおいしいとワクワクを

培ってきた技術と製法を大切にしながら新しい食提案をし続ける関屋蒲鉾。紡いできた挑戦の繰
り返しが、九州の味として140年もの間愛され続けている由縁ではないでしょうか。
関屋蒲鉾の商品はオンラインからも購入できます。

店舗情報

関屋蒲鉾株式会社
https://www.sekiya-kamaboko.co.jp/
住所:〒832-0077
福岡県柳川市筑紫町334−15
電話番号:0944-72-5131
Instagram:@sekiyakamaboko

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